福島県の大熊町は東日本大震災後、全町避難を余儀なくされましたが、2023年にようやく学校が再開し、こどもたちが町に帰ってきました。しかし、いまだにさまざまな制限の中で生活しており、ストレスを抱えているこどもたちも少なくありません。星槎グループの職員が、一般社団法人Dream Forest Supportersを立ち上げ、学童の運営などを行っており、世界こども財団でも2023年に、こどもたちが使用する用品の寄付を募り、現地へ届ける取り組みを実施しました。
今回、7月22日からの2泊3日で、子どもたちを関東近郊のキャンプ場に招待し、思い切り遊び、体験してもらうプログラムを実施しました。学童の先生方とも協働し、大熊町にもご後援をいただきました。31名のこどもたちと職員・スタッフを無事に山梨県道志村のキャンプ場「ネイチャーランド オム」に迎え、カレー作りや花火などを行いました。飯盒炊飯にも挑戦し、うまくいった班、うまくいかなかった班もありましたが、みな楽しんでカレーを作り、分け合って美味しく食べていました。大自然の中を元気いっぱいに駆け回る子どもたちの姿に、心から嬉しくなりました。
2日目は自然観察やマス釣り、川遊び、すいか割り、バーベキュー、キャンプファイアと、朝から夜まで盛りだくさんの一日となりました。星槎国際高校の在校生・卒業生が中心となって起業した「テックラフト」の皆さんも駆けつけ、ドローンでの撮影や、かき氷をふるまいキャンプを盛り上げてくれました。最終日は「ネイチャーランド オム」を出発し、忍野八海や「富士湧水の里水族館」を訪問し、自然や生き物にふれながら学びの時間を過ごしました。
3日間友達と過ごした子どもたちは、最終日にはさすがに疲れが見えましたが、感想を聞くと多くの子が「楽しかった!」と笑顔で答えてくれました。小学校1年生から中学校3年生相当まで、幅広い年代のこどもたちが参加しましたが、家族から遠く離れて、自然の中で友達と過ごす体験は、とても新鮮で貴重な時間となったようです。今後も、子どもたちの笑顔を育む活動を続けてまいります。







