ブータンからとても嬉しいお知らせが届きましたのでお知らせ致します。
「第94回アカデミー賞」国際長編映画賞の最終リスト5作品の1つにブータン映画 『ブータン山の教室』 (原題Lunana: A Yak in the Classroom)がノミネートされました。
世界92カ国の代表作品から厳選された5本の1つとなりました。ブータン映画が事前のショートリスト15本に入ったこと、そして、さらに最終ノミネートの5本にまで残ったことは、歴史的快挙、ブータン映画史に新たな歴史を刻むこととなりました。
約1年前、2021年3月末、桜が咲く星槎国際高校八王子学習センターのある高尾キャンパスから全国に居る星槎グループの生徒、学生、職員向けに本作品の学校試写会をオンライン開催しました。星槎大学陸上部のツェリン・ペンジョくん、高尾キャンパスで働くジミー・ドルジさんが出席、オンライン参加では監督のパオ・チョニン・ドルジ氏をはじめ、星槎道都大学柔道部のタンディン・ワンチュクくん、キンレイ・ツェリンくん、そして東京大学大学院のペマ・セルデンさんも参加しました。
アカデミー賞の受賞発表、そして授賞式はアメリカ現地時間3月27日、カリフォルニアのロサンゼルスにあるドルビー・シアターで行われます。
最後に、パオ監督から、ノミネート直後のコメントを頂いています!ぜひ、ご一読ください。
“Today I am so very honored and proud, not as the filmmaker of an Oscar-nominated film but as a Bhutanese. The nomination of ‘Lunana: A Yak in the Classroom’ for Best International Feature Film is a historic first for Bhutan, a small but very special country with so much wisdom and compassion to share with the rest of the world. I am so grateful to the Academy of Motion Picture Arts and Sciences and all the members of the Academy for giving us this opportunity and platform to share ourselves with the world. The improbable journey of this little film from the glaciers of the Himalayas to the Oscars is a celebration of all the possibilities in art and creativity. We hope our film, displaying very simple and essential human values from one of the most remote places in the world, will continue to touch peoples’ hearts, especially during these difficult times.”
「本日、私はアカデミー賞にノミネートされた作品の映画監督としてではなく、ブータン人として、とても光栄に思い、誇りに思っています。
『ブータン 山の教室』が国際長編映画賞にノミネートされたことは、歴史的にも初めてのことであり、ブータンは小さいけれど、とても特別な国で、世界中の人々と分かち合うべきたくさんの知恵と思いやりがあります。
映画芸術科学アカデミーとアカデミーの会員の皆様が、私たちを世界と共有するためのこのような機会とプラットフォームを与えてくださったことに、心から感謝しています。
ヒマラヤの氷河からアカデミー賞まで、この小さな映画のありえない旅は、芸術と創造性におけるあらゆる可能性を祝福するものです。
私たちは、世界で最も人里離れた場所から、非常にシンプルで本質的な人間の価値を示す私たちの映画が、特にこの困難な時期に、人々の心に触れ続けることを望んでいます。」