2015年10月15日(木)から10日間、宮澤専務理事がエリトリアを再訪しました。この訪問に合わせて外務省からは丸山アフリカ部長が首都アスマラを訪問され、イサイアス大統領、オスマン外務大臣、ゲルギス国家開発大臣等政府要人を表敬訪問しました。エスティファノス在日エリトリア大使もこれに合わせて一時帰国され、エリトリア側の日本及び世界こども財団への期待の大きさを物語っていました。

エリトリア・プロジェクトについては前年9月以来3度目の訪問となり、使節団の来日も3回を数えているので、今回のエリトリア側との協議は実務的かつスムーズに進みました。オリンピック委員会とは、ジム施設の設置状況とリオデジャネイロ・オリンピックへの準備進捗について説明を受けました。課題としては、女子の競技参加がまだ十分でないとの件が上がりましたので今後検討して行く事となりました。パラオリンピック委員会では新たに設置中のリハビリ兼トレーニングジム施設の案内を受け、東京パラリンピックに向けて参加競技を早急に決定すること、そして選手育成について協働することを約しました。陸上競技連盟とは、以前より協議していた日本留学に関し、高校生年齢の学生を対象に選考が進んでいること、また日本陸連が行なう強化合宿へエリトリア選手を派遣する件について協議をおこないました。続いて自転車競技連盟とのミーティングも行い、国民的スポーツとして男子選手の養成は進み、実績が挙って来ているが、女子選手の育成・強化が長年の課題として残っている旨述べられ、今後協議していくことになりました。

今回の滞在では併せてエリトリアで唯一医療従事者の養成を行なっているオロッタ医科歯科大学のハイレ学部長とも面会し、現状の課題及び将来構想について意見交換をおこないました。それを受け、2016年春を目処に医療関係者数名を日本へ招聘し、日本の専門家と直接討議する機会を設け、今後の支援につなげる事が約されました。また、交通・通信省も今回初めて訪問でき、通信技能者養成分野での協力事項について今後協議して行く事となりました。上記のように会談は全て実務的かつ具体的なものとなって来ていますので、今後のエリトリアとの協力関係はより幅広く、個々のプロジェクトもスピードアップして行くと期待されます。

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イサイアス大統領を表敬訪問                       大統領官邸前にて

(丸山アフリカ部長とともに)        (エスティファノス在日大使とともに)

 

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オスマン外務大臣、              メハリ・オリンピック委員会会長と

ゲルギス国家開発大臣とのミーティング

 

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