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 去る10月19日、アメリカのボストンにあるマサチューセッツ工科大学で「ボストン日本映画祭」が開催されました。東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故に関連した映画3作品を上映するイベントで、世界こども財団(FGC)も協賛団体として開催を支援しました。

 日本から離れたアメリカで、東北で起きていることの情報を得て、東日本大震災の影響を受けている方々のことを知り、感じる機会を作りたい。そして、ボストンから1時間ほど離れたPlymouthという町にも原子力発電所があるので、ボストンに住むすべての方に原発事故について学んでもらいたい、という趣旨に賛同しました。

 映画祭では3本の作品が上映されました。福島第一原子力発電所があった双葉町の住民の方々の避難生活を撮影した『フタバから遠く離れて』と『放射能』(共に、舩橋淳監督)、1954年に起きたビキニ湾水爆実験で被爆した日本人を追った『X年後』(伊藤英朗監督)です。舩橋淳監督は、メディアでは伝わってこない双葉町の方々の声や原子力政策における日本の状況を会場で講演しました。

 会場には120人以上の参加者が集まり、立ち見も出ました。小学生から大学生、大学教授、ビジネスマン、アーティストまで様々。「未だにプライバシーもないような避難所で生活をしている方々がいるとは知らなかった」「ある日突然家に帰ることができなくなった方々がいる。アメリカにいるとそのような方々の気持ちを想像しようとすることも忘れてしまうので、映画を見られてよかった」などの感想が聞かれました。

 映画祭の冒頭では、FGCの評議員であり主催団体のメンバーであるリッフ雅映子さん(ボストン在住)が、FGCが行っている福島での支援活動を紹介したり、活動報告書やFGCが発行したロハスメディカル『相双メディカル』を配布するなどしました。映画とはまた異なる視点で福島の現状を知っていただけたと思います。

 

 

 

 

 

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