今年で7回目を迎えることができたSAAB(SEISA Africa Asia Bridge) 2021(通称:サーブ)は例年通り11月の第2週目、今年は13日に開催、「“知繋(ちけい)”=知ること、繋がること」をテーマに掲げて安全・安心に実施することができました。
アフリカとアジアの国々を知ること、そして、繋がること、とは?
私たち日本人が、海外の人々とどのように関わりあい、繋がることができるのか、また、様々な国々が抱える多くの問題に対して、どのように行動することができるのか。星槎の考える本当に大切な学びは、それぞれの違いを認め、排除せずに仲間になることです。そして、共に行動することに外なりません。この取り組みを通して、次の世代を担う日本と海外の若者たち自身が考え、行動する種になること、これがSAABの目的です。
距離の遠さよりも心の近さを持つ若者が、
日本
アフリカ
アジア
太平洋の諸国で
より多く育ち
平和を作り
国家作りに「仲間」として繋がる
携わる。
SAABの取り組みは、「人を認める」「人を排除しない」「仲間をつくる」の3つの約束を守る星槎の仲間がアフリカ・アジアのことについて、共に学び、共に考え、共に行動して2030年までに持続的開発目標(SDGs)の17の目標を達成することから国際社会が目指す世界を理解しようとするものです。
SAAB当日は、ニューヨークUNDP(国連開発計画)、神奈川県、横浜市、駐日エリトリア国のエスティファノス・アフォワキ大使、アフリカ・アジア諸国の大使館関係者の方、実に多くの方々にご出席頂き、成功に終えることができました。
今年度は、オンライン専用チャンネルを開設、朝6時から夜18時まで12時間連続中継を世界へ同時配信しました。日本、ニューヨーク、ミャンマー、ウガンダ、セネガル等、39カ国以上、約37,000名の人と一緒に「距離」という物理的な障を乗り越え、世界で起きているリアルな今を学ぶ機会を共有することができました。
星槎道都大学、星槎大学、星槎国際湘南に在籍しているエリトリア、ブータン、ミャンマー留学生は、「知繋(ちけい)プロジェクト」に参加しました。エリトリアから4年前に来日し、今年9月に星槎道都大学を卒業したケセテさん(現:星槎グループ職員)も本プログラムに出席しました。
星槎大学presents『エリトリア・ミャンマー・ブータン文化から考える多様性とは何か』では、3カ国を音楽で繋ぎました。お互いそれぞれの伝統文化、風習、特徴等を音楽から触れ、相互理解を深める良い機会となりました。
また、同日同プログラムの中で、ミャンマー現地の日本語学校に通う学生と星槎グループ留学生をZoomオンラインで繋ぎ、オンライン交流会も開催しました。ミャンマー側からの多岐に渡る質問に対し星槎留学生が日本語で答えていきました。各々の意見や感想も入り、驚きも笑いもあり、交流を深めることができました。
アフリカは、多くの天然資源を有しています。今、ICT開発の拠点として、世界が注目する大陸へと変化しています。この先20年、30年後には目覚ましい成長を遂げていることと思います。目まぐるしく変化し続けるこの多様な世界において、この先、皆が共存していくためにも、SAABで体現している「知って繋がること」がとても重要な役割を果たしていくと信じています。
尚、SAAB 2020は「2021年ユネスコ/日本ESD賞国内推薦事業」の日本代表に選定されました。今後も様々なアイデアを取り入れ、より良い学びのイベントとして発展、進化させていくことを約束させて頂きます。来年は2022年11月12日(土)開催予定です。
来年もこの「史上最大の学びの祭典」SAABに是非ご参加頂き、ともに学びの輪を広めていきましょう。