9月24日、令和3年度9月期星槎道都大学卒業証書・学位授与式が行われました。星槎グループスポーツ奨学生として4年前にエリトリアより来日して同大学に在籍したケセテ・ハブテシオン・ベルハネさんがこの度、晴れて卒業を迎えることができました。喜ばしいことに、彼が日本の4年制大学を卒業した最初のエリトリア人となります。

ケセテさんは星槎道都大学経営学部でスポーツマネージメントを学び、陸上の長距離選手として活躍してくれました。2020年8月には第72回北海道学生陸上競技対校選手権大会にて5000mに出場し、3位入賞。翌月に開催された第49回北海道学生陸上競技選手権大会では同じく5000mに出場し、見事優勝を果たしました。また、彼の大学生活最後のレースとなった今年8月の第73回北海道学生陸上競技対校選手権大会では5000mにおいて14分55秒46のタイムで見事優勝を果たし、有終の美を飾ることができました。

競技だけではありません。ケセテさんは経営学部で専門的な知識を深めるとともに、今年 7 月に実施された日本語能力試験ではN2 にも合格する等、学業と競技の両立を実践してくれました。

この4年間で学んだことを活かし、今後は日本で陸上の指導にあたりながらも本人も陸上選手として競技を継続していきます。星槎と日本そして、エリトリアの「架け橋」となり、星槎の仲間として活躍の場を拡げていく予定です。今後の彼の活躍が楽しみです。

以下、ケセテさんのコメントです。

「最初は日本語がわからなくてとても苦労したし、大学生活が長いなと感じていましたけど、 今思うと大学生活はあっという間でした。日本語も経営学の勉強もとても大変でしたけど、がんばればできるようになるということをこの大学で学びました。エリトリアには「今の苦労が明日の平和になる」という言葉があります。辛くても今がんばったら明日は笑って過ごせると思いながら勉強しました。」

 

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