2019年4月26日、ブータンの首都ティンプーにある陸上競技場に於いてブータン国内初となるパラリンピックディが開催されました。ブータンパラリンピック委員会(BPC)は、ブータン王国においてのパラリンピックムーブメントを振興し、様々なスポーツプログラムに障がいを持つ若者が参加する機会を提供しています。コミュニティ、政府、スポーツ連盟、保護者、そして、健常者の学校のこどもたち、皆が共通の方法でスポーツを楽しむ。そして、ひとつになることを目指すことを目的としてパラリンピックディは開催されました。

パラリンピックディ当日、160名の障がいを持つこども達と140名の健常のこども達が集まり、シッティングバレーボール、ボッチャ、バドミントン、ユニファイドリレー、サッカー、射撃といったユニークなスポーツ競技を、車椅子利用者、視覚障がいや身体に障がいを持つ参加者のために催されました。また、ゲストや保護者向けの車椅子体験レースも、理解、共感、支援、そして車椅子利用者の権利と尊厳への認識を深めるために実施されました。

同日、宮澤保夫理事長は、ジゲル・ウゲン・ワンチュク国王弟殿下・第5代ブータン国王名代の意向によりBOC会長付名誉顧問(Honorary Advisor to the President of the Bhutan Olympic Committee)に任命され、任命書がBOC事務局長のソナム・カルマ・ツェリン氏から手渡されました。この名誉顧問職は、同氏のためにBOCに新設されました。また、外国人が王族の名誉顧問に就任するのはブータン王国の歴史上初であると伺っております。

また、宮澤保夫理事長は、ブータンパラリンピック委員会設置やパラリンピックディ開催に伴い大きく貢献したことから、BPC会長ユルフェマ・チョデン・ワンチュク王女より感謝状を頂きました。これも、偏に多くの方々のご理解とご協力によって支えられて行ってきた活動を評価いただいてのことです。これからもブータンのこども達、世界のこども達・青少年への支援を精力的に行ってまいります。引き続き、星槎から、そしてブータン王国から世界へ「笑顔の連鎖」を届けられるよう皆一丸となって進んでまいります。どうぞ皆様の暖かなご支援ご声援をよろしくお願い申し上げます。

 

ブータンパラリンピック委員会会長 ユフェルマ・チョデン・ワンチュク王女

 

ブータンライフル射撃競技の選手と共に  キンレイ・デム選手(左)、宮澤保夫理事長(中)、ナガワン・タシ選手(右)

 

ブータンパラアーチェリー競技 ペマ・リグゼル選手

戻る