エリトリア滞在もあと1日となった5月29日、月曜日、宮澤氏は文化スポーツ庁の長官から自宅での朝食に招かれました。長官は奥様とアスマラ市内にお二人で住んでおられ、お子さん二人は外国に留学中とのことでした。個人的に親密な雰囲気の中で、いつもと違ったリラックスした、率直な会話を楽しんだようです。お二人は午後にも長官の事務所で再度会い、この滞在中に討議した主な事項をアジェンダに基づき確認し合いました。その中で最も重要な案件は言うまでもなく「エリトリア・日本友好協会設立」の件でした。関連する覚書の案は一週間ほど前にすでにお渡ししておりました。この件について長官より今日この場で覚書を二人の間で締結しようとの提案がなされたのです。このアイデアが議論された初日以来、長官はこれを実現するために政府内部の必要手続きを済ませ、大統領も含むキャビネットからも承認を取り付けていたに違いありません。そうでなければ、長官お一人の立場では署名などできないのですから。厳かな静けさが部屋を支配する中、覚書の署名が終了しました。すると、二人は自然に歩み寄り、和やかに握手をかわし合いました。そして、この覚書に謳われた目的を達成するため、今後とも協働していくことを確認しあったのです。
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After the breakfast, a coffee ceremony has been arranged by the Commissioner’s wife
朝食後、奥様よりコーヒーセレモニーの接待を受けました
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After closing the MoU
覚書締結後、握手するゼメデ長官と宮澤氏

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